Irrational Universe

この素晴しく不条理な宇宙について

Month: 10月 2015

フィクション豊饒の年

今年は読んだ小説、漫画、視聴したテレビドラマが
どれもおもしろかったです。どれも今年発表されたものではなく、
古い名作ばかりですが、私にとってはフィクション豊饒の年といっても
過言ではありません。簡単に紹介してみます。

## フルーツバスケット





[山木梨沙](http://ameblo.jp/countrygirls/theme-10087903791.html)ちゃんのオススメで読み始めた少女漫画。最初は
慣れない少女漫画なので読みにくく苦労しましたが、
一旦はまるとぐいぐい読めました。

これって全く知らなかったのですが、1,850万部も売れた
大ヒット作なんですね。おもしろいわけです。女子は
小さい頃からこういう漫画を読んでるんですね。
感情表現も発達しますよね。

設定は荒唐無稽なのですが、なかなかキャラクター設定が
上手で、人物描写やストーリー展開もうまく、笑える箇所も
多く、楽しく読めました。登場人物の間の感情のやりとりが
特にうまいと思います。

女の子はやはり主人公の本田透(ほんだとおる:女の子)に気持ちが入るみたい
ですね。透の気丈なところに元気をもらうみたいです。

私は透にはまったく興味がなく、ストーリーテラーのように
感じました。でもこれは完全に誤読で、作者も本田透のような
主人公を生み出せたことは一生の宝と書いていました。

私は草摩由希(そうまゆき:これは男の子)の成長物語としての側面がとても
よかったと思いました。すてきな成長をするんですよ。

あとはうおちゃんと紅野(くれの)さんの
エピソードがとても好きです。

私は中古で大人買いして読みましたが、今愛蔵版が出ています。
毎月1冊刊行で来年の7月で最終巻になります。

名作なので、是非ご一読を。結構伏線などが込み入っているので、
漫画喫茶で読むよりは愛蔵版を買うのが一番かと思います。

## THE MENTALIST

これはこの間の投稿で紹介したアメリカのテレビドラマです。
最近はhuluで見続けていたら徹夜してしまいました。

この作品の魅力はいっぱいあります。
ストーリーのおもしろさ。俳優陣が魅力的な人ばかりなこと。
展開がスピーディーで退屈しないところ。どれについても
話したらキリがありません。

主人公のパトリック・ジェーンを演じるサイモン・ベイカー。
あんな魅力的な色気のある大人の男になりたかったよー。

リズボン捜査官を演じるロビン・タニー。この人は眼の表現が
秀逸で、同じ表情でも違ったニュアンスを伝えることができるのです。
すばらしい女優さんだと思います。

リズボン捜査官は仕事のできる大人の女性。
正直なところこういう女性は日本では現実にはいません。
おとぎ話の世界だから、と言えばそれまでですが、
実に有能で、是非一緒に仕事をさせてもらいたい、
そして相棒と認めてもらいたい。そう思います。

ホラー映画などの怖いものや残虐な物語が嫌いな私(夢に見るから)が
見るのですから、それだけの魅力があります。私は万人向けでは
ないと思うのですが、視聴者数は1,950万人とも書いてあるので、
私の印象が間違っているのだと思います。

ということでオススメです。

## グロテスク



これは超有名な東電OL殺人事件をモチーフにした桐野夏生(きりのなつお:女性)の
代表作です。実は桐野夏生の他の小説を読んだことはないのですが、
間違いなく代表作の一つではあるでしょう。

これは週刊文春に連載されていたときにちょこっと読んで、
うわっ! すごっ! と思ったのに結局単行本化されても読んでないという
ありがちなパターンでした。

これはハロプロ一の読書家の一人である、こぶしファクトリーの
リーダー[広瀬彩海](http://ameblo.jp/kobushi-factory/entry-12085355483.html)(これがまた「ひろせあやか」って読むんですよ)、
まだ16歳のオススメ本でした。

長年きっかけを忘れていた私がそれを機に購入して読み始めました。

まず桐野夏生はとにかく文章がうまい。読ませる文章を書きます。
どこに秘訣があるのかわかりませんが、とにかく技芸として半端ない。
ですから退屈になりがちな背景の説明でも引き付けられてしまうんですね。
そこの分厚いバックグラウンドがあっての後半の劇的な展開ですから、
圧倒的なおもしろさです。帰宅時の地下鉄の中で読んだのですが、
毎日の「グロテスクタイム」が楽しみでした。

『グロテスク』という題名なのですが、少なくとも私にとっては
グロテスクな描写は一切と言っていいほどないんですね。でも
受ける印象はグロテスク以外の何物でもない。これは小説の完成形の
一つだと思います。

そしてこの小説にとって東電OL殺人事件というものは実は
大して重要なものではないということです。私も東電OL殺人事件
については「なぜ?」を感じていて、それをこの小説がどう説明するのか
という点に期待を持って読みました。

しかしそれは実はこの小説にとっては些細なことなんです。
実際のところ東電OL殺人事件というものがなかったとしても
この物語は成立するし、フィクションとしての価値はいささかも
揺らぐことはありません。

にもかかわらず東電OL殺人事件に関して私が感じていた「なぜ?」は
桐野夏生によって完全に説明されました。もちろん直接的に
書いてあるわけではないのですが、「ああ、そういうことか」と
腑に落ちました。もっと言うといくつかの説明があり、私はその
一つに納得したということでもあります。答えは一つである
わけはないのです。

私にとってはリアルに感じられるエピソードが多かったです。
しかし体験したはずもない
ことをこうもリアリティを持って書ける桐野夏生の小説家としての力量に
感服しました。

ただそのリアリティは同時代的なものであるかもしれません。
テーマ自体は普遍的なもので時代による風化とは無縁ですが、
そのエピソードをリアルだと感じるのは同時代に生きている
からかもしれません。後世の人は「へー、こういうことが
あったんだー」みたいなリアリティを感じない読み方を
することもあるでしょう。それがこの作品の惜しいところ
でもあります。でもしょうがないことでしょう。
同時代に生きていたことを喜ぶべきでしょう。

広瀬彩海ちゃん、この小説はストーリーのおもしろさだけじゃ
ないんだよ、もっと年をとったらわかると思うけど、
この世界はグロテスクなんだよ。と言ってあげたいです。
もうわかってたらすごすぎますが。

この広瀬彩海ちゃんは一年前までは売れる気配もないアイドルの
たまごで[ビールケースの上で歌っていた](http://ameblo.jp/kobushi-factory/entry-12039736587.html)そうです。それが
この一年で急展開。ハロプロに加入したらすぐに
「こぶしファクトリー」結成でリーダーとなり、
半年後くらいの9月2日にメジャーデビュー。
デビューCDはオリコンシングルウイークリー3位という
快挙を成し遂げました。

広瀬彩海ちゃんは既にグロテスクな世界を生きてきているの
かもしれませんね。一般人にはわからない濃い世界なのでしょう。

## あえて『フルーツバスケット』をオススメします。

ということで、どれも名作でどれが一番ということも
ありません。

どれも読んだり見たりしたことがない、ということであれば
あえて『フルーツバスケット』をオススメします。

実は長らく通っていた歯科医院。[歯科助手(美人)](https://blog.keibit.com/archives/256)の人と漫画の話に
なって、
最近『フルーツバスケット』を読んでおもしろかったと言ったら、
忘れかけてたとは言え、もちろんご存知でその後も随分と話が
盛り上りました。

そしたらその後の会計のとき、別の歯科助手(かわいい)の人から
「私も『フルバ』(フルーツバスケットの略称)大好きなんですよ〜」
と「告白」されてしまいました。
その人にオススメの漫画を訊いたら「花ざかりの君たちへ」
を挙げてくれました。これもそのうち読みたいと思います。

アイドルのオススメものを読んだりするのはキモいですけど、
このように妙に実利的なところもあります。

あえて『フルーツバスケット』をオススメします。

あざかわ

## 欣快に絶えない

このブログ『Irrational Universe』、検索してみると
Googleで2ページ目に出てきます。誠に欣快に絶えない。

他のページが真面目に宇宙のことを研究しているのだろうに、
ほとんどハロプロのことしか書かないブログがぽつんと
あるのは笑ってしまいます。

ただ私は多次元宇宙の可能性を排除していませんので、
実際には『Irrational Multiverse』とすべきだったと
思っています。

さて今日も不条理な宇宙の探求および神の責任の追及に
勤しもうかと思います。

## 前回のおわび

前回、ハロプロのことを書こうとして「あざかわ」(今回のタイトル
)と書きました。そして長いこと投稿をしなかったので、近況の
報告でも、とコンピュータのことを書き出したら止まらなく
なってしまったのです。(でテキトーなタイトルを付けて
掲載したのです。)

私はとても怠惰で後ろ向きな人間だと思いますが、ことコンピュータに
対しては「死ぬ時も前のめり」みたいな感じなんです。
動かないソフトウエアがあると古いバージョンに戻すのではなく、
新しいバージョンを強引にインストールしたり、パッチを当てて
問題を解決するといった態度なんです。

だからあんな記事になってしまったのです。あれは読むほうも
大変だよ、と思ったものでした。

今回は本題の「あざかわ」です。

## 現代用語の基礎知識

先般、30年ぶりくらいに『現代用語の基礎知識』を買いました。
書籍バージョンです。やっぱり書籍版はいいですね。ペラペラと
ザッピングするのにこれほど適した媒体はないです。
買った目的ですか? いやこのブログを書くのに用語を調べたり、
同時代的な問題意識を持ったりするのに必要かと…。

このハロプロばかりのブログにやっぱり必要ありませんでしたね。

それはそうと私が初めて『現代用語の基礎知識』を買ってもらった
のはその30年くらい前の中学生の時でした。父にねだったら、
ほいと近くの本屋で買ってくれたのでした。

もちろん熟読しましたよ。理解が十全だったとは言えませんが、
難しめの用語に親しむにはピッタリでした。

まあでもそのくらいが『現代用語の基礎知識』には適当かなとも
「[かなとも](http://ameblo.jp/juicejuice-official/entry-12079529309.html)!」思います。コンピュータのところなんか見てても
思うのですが、解説がいまいちだよなと。でもじゃあお前が書けと
言われたらやっぱり同じ程度にしか書けないと思うのです。難しいことを
書いてもしょうがないですからね。わかる程度にデフォルメして
書くしかないんだと思います。ですから他分野も同様だろうと。
だけど用語集としてはとっかかりにはなるかなと思ったりします。

そして中学生当時読んでもあまりわからなかったジャンルに
「若者言葉」が
ありました。ほとんど知らない言葉ばかり。へーって感じで読んで
浅い知識を身に付けたものでした。

30年経って今の「若者言葉」を読んでみたら、なんと! ほとんど
わかるんですね。こんなのよく使われていて解説不要ではないか
というのもたくさん載っています。

理由として考えられるのが「まず私が精神年齢が若い(幼い)」ですね。
(これはあざわか)

また一つは「インターネットの普及」ですかね。どんな人が
書いたかよりも、どんなことが書いてあるかに重きが置かれるように
なって、世代間の語彙があまり違わなくなってきたのではないかと
思います。

そして「作り手と受け手の境界がぼやけてきた」と思います。
ハロプロファンが作ったと思われる用語をハロプロメンバーが
使っていたり、ハロプロメンバーの用語がハロプロファンに
膾炙したりと、特定の範囲でしか使われなかった用語が
広範に使われるようになってきていると思います。
「若者言葉」という括りがあまり意味を持たなくなって
きたのかもしれません。

最近は使われませんが「俄然強め」。誤用ですが、
知ってしまっています。「俄然」は「断然」という意味で使われて
います。「断然強め」というのも誤用ですね。「断然強い」じゃないと。
これは元モーニング娘。の亀井絵里が作ったみたいに
解説してありますが、たぶん当時の中学生の間で流行っていた
言葉だったんだと思います。テレビ番組の中で初めて使ったのは
亀井絵里だったもしれませんが。

そして技術用語はどんどん日常用語になっていますね。
LTEとかN700系とかもう日常用語に言い換えませんもんね。

そんな「若者言葉」ですが(ジャンルとしては「若者」)、
「ファッション」のコーナーに「〜かわ」というのが
あります。「〜かわいい」の略ですね。収録されているのが、
「おばかわ」「オジかわ」「ダサかわ」「安かわ」「エロかわ」
「ナチュかわ」「エロかわ」「グロかわ」「ユルかわ」「ドクカワ」
です。まあ説明されなくてもわかりますね。こんなレベルです。

そしてここに収録されていなくて、ファッションの形容では
ありませんが、「あざかわ」という言葉が狼では誕生しています。

## あざとく、かつ、かわいい

「あざかわ」ですが、「あざとく、かつ、かわいい」という
感じです。

「あざといけどかわいい」「あざとくてかわいい」「かわいいけどあざとい」
などと文脈と発言者によってニュアンスが異なるので「かつ」を
使ってみました。

そしてこの「あざかわ」は唯一[Juice=Juiceのリーダー宮崎由加](http://blog.keibit.com/archives/238)さんに
捧げられている称号かつ形容です。

御年21歳の宮崎由加さん、ちょっとお年を召していらっしゃるけど
かわいい。かわいいのは間違いないんだけど、そのかわいいの
演出がちょっと(かなり)あざとい。そんなところから「あざかわ」は
生まれました。

たとえばラジオで「かわいいエピソードを披露。でもちょっと
失敗しちゃった」→「あざかわだわ〜」となるわけです。

先日はお弁当にマヨネーズを掛けている写真が掲載されました。
一心不乱(っぽい)その上唇にはちょこんとマヨネーズが!
またそのマヨネーズの量が計算されたかのような小ささ
なんですよね。多いと不快、少ないと見えない。その適量を
見定めたような演出は!

なんだこのかわいいを演出するためのあざとさは!
あざかわメーターが振り切れている! とメンバーの
高木紗友希からブログにアップロード([鹿児島! 高木紗友希|Juice=Juiceオフィシャルブログ Powered by Ameba](
http://ameblo.jp/juicejuice-official/entry-12072684082.html))されてしまっていたのでした。

さゆきも「あざかわ」使っちゃっているのがもうどうしようも
ないのですが、とにかく宮崎由加さんのかわいいを形容しようと
するとどうしてもあざとさを感じてしまう。ちょっと失敗
しちゃったりするドジっ子でしょ。そんなのマンガにもいないよ。
スイカに塩を掛けるようなかわいさを増す試みが、隠し味に
なってなくて、そこにもっていくあざとさが気になる。
かわいいんだけどあざとい。もうあざとさがないと物足りない。

まあもう私だけではなくみんながそういう境地になっているのでしょう。

「あざかわ」と言えば宮崎由加。宮崎由加といえば「あざかわ」。
というほどに浸透していると思います。

さて来年の現代用語の基礎知識に「あざかわ」は流行語として
一般的な形容詞として掲載されるのか、それとも依然として
宮崎由加さんのみが持ちうる唯一の称号・形容として掲載には至らないのか。
固唾を飲んで見守りたいと思います。

あざかわをもっと知りたいかたへ→[【Juice=Juice】宮崎由加のあざかわメーターが振り切れてる件|℃-ute派なんday](
http://c-ute.doorblog.jp/archives/45402787.html)

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