先日ライバルと対決する機会がありました。そのことについて
簡単に総括しておきたいと思います。

## なごやかに対決

対決とは言え、別にケンカをするわけではありません。
私もライバルもよくしゃべるほうなので、かっこよく言えば
論戦を繰り広げたと言えるでしょう。

### 和食料理店で対決

対決は和食料理店で行なわれました。まあ居酒屋の一種ですね。
対決は大体4時間くらいかかります。双方言いたいことを言いあって、
話し終えると大体そのくらいになります。内容のあることを
話し合うのにはそのくらいの時間がかかるように思います。

4時間も長居できるのは居酒屋くらいしかないので、対決は
大抵居酒屋ということになります。

### 酒を飲むのが好き

私もライバルも酒を飲むのが好きです。というか会ったときに
酒を飲まなかったことがないほどです。この点でも居酒屋で
対決するのは好都合です。最後まで酒を飲み続けながら話をするので、
店も喜んでいることでしょう。

### うまいものを食べるのは無駄

で、食べるものですが、話の内容に集中してしまうので、
料理に関する関心が薄れてしまいます。おいしいものを
食べるのは悪いことではないし、まずいものを食べたいとも
思いません。が、料理の味をうんぬんしている暇がないほど
話し続けるので、うまいものを食べるのははっきり言って
無駄です。

うまいものを食べるのはあまり話題がない人と行くのがいいと
思います。あまり話題のないカップルが料理のおいしい
お店に行くのはわからないでもありません。

## どうライバルか

私はあまりライバルというものを意識したことはありません。
昔から勝負心に欠けるところがあるのです。私がライバルと
思ったのはこの人が初めてと言ってもよいでしょう。

### 経緯

初めて出会ったのは新入社員での同期入社のときです。
そして初めて会話したのも同期の飲み会のときでした。
つくづく酒がからむと思います。

それ以来、普通にライバルとして、ボーナスの額や
昇進時期、社長表彰などで競ってきました。

ボーナスの額は同額、昇進時期は私が少し早く、
社長表彰はライバルに負けました。ライバルは自ら
手掛けた仕事で代表者として表彰されました。
私はたまたまいたグループが社長表彰されたので、
言わばおこぼれにあずかったようなものです。この点では
ライバルに完敗です。

### 派遣社員という境遇

現在は二人とも退職して派遣社員です。
ライバルは「二人とも実力があるから
派遣社員になれるんだよね」と不遜なことを言っていました。

私は自分がそうとは思いませんが、派遣社員に実力が要求されるのは
その通りなので、ある意味同意しています。

### 人間的成長

じゃあ今は何を競ってライバルとなっているのか。
わかりやすい指標はないのですが、「人間的成長」なのかなと
思います。

久々に会ってライバルが人間的に成長しているのを感じて
とても嬉しかったです。できれば私も人間的に成長しているのを
認めてほしかったですが、ライバルはどう感じ取ったのか。

もちろんライバルですから直接聞くことはできませんが、そこで
負けるとライバル扱いしてもらえません。お客さんになってしまいます。
次回の対決があるのならば、ライバルとして
認めてもらえているということでしょう。

その意味で次回の対決が楽しみです。

## 話題

4時間も対決しているのですから話題は多岐に渡ります。

### 情報交換

これはあまり重要ではないのですが、かつての同僚の消息や
自分たちの境遇の変化などを伝えあいます。料理でいうと
前菜というところでしょうか。

### 建設的な話題

そして圧倒的に建設的な話題が多いです。物事をどう認識しているか。
それにどう対処していくつもりなのか。今後にどうつなげていくか。
今関心のある話題、その関心の根拠。意外にも意見の一致を見るところが
またライバルということなのでしょう。

何気ない話題でも示唆に富むことが多く、私は対決が終わってしばらく
してからその真意がわかることが度々です。

### 手加減なし

私がとても嬉しいのは、ライバルとの対決で手加減する必要が
ないことです。自分が言ったことがそのままライバルに伝わる。
解説をする必要がありません。また私もライバルの言ったことを
そのまま理解しているつもりです。

ライバルというと駆け引きが必要なように思えます。もちろん
多少の駆け引きはあるでしょう。しかしライバルですから、
自らの境遇に引き比べて、
駆け引きは割り引いて、ストレートに真意を理解できるわけです。

手加減なしで対決できるライバルがいることは私にとって
何物にも替えがたいものの一つです。

## 時間の引き戻し

よく同窓会などでおばさんたちが「当時に引き戻された」という
ことを言っています。私も今回初めてその感覚を味わいました。

今回の対決ではライバルと最も熾烈に競い合った
25歳前後の感覚で対峙することができたのです。

### 時間は引き戻されたまま

ただ、おばさんたちと(いや同じくらいの年なんだけどね)違うのは
対決が終わっても25歳前後のままだということです。

私は特に派遣の仕事をするようになってから、自分がまだ25歳くらい
の気分でいるのです。まだこれから自分の知らない世界が目の前に
広がっていてワクワクするような気持ちなのです。

だからライバルとの対決中もそうでしたが、終わってからも日常に
引き戻された中年のしょぼくれたおじさんではなく、気分は25歳前後
のままです。

これからスキルも磨いて派遣社員としていつでも力を発揮できるように
しなければなりませんし、また成果も求められます。

かと言って、派遣社員のまま一生を終えると決まったわけではありません。
自分のこれからの人生がどうなるかわからない、自分で決めていける
というワクワク感が25歳くらいの気分につながっています。

### パワフルに

ライバルもたぶん同じ気持ちなのでしょう。ブログに「昔より
パワフルになった」と書いていました。

前回の対決では私が退職したということもあり、年齢を意識した
成熟した対決になりました。今回は年齢を忘れて、というか
今どうなのか、今後どうしていくか、丁々発止の対決となりました。
年齢なんか気にしていられません。

私は昔から厭世的な側面がありましたが、私もライバル同様
「パワフル」になっているつもりです。

## 同じ釜の飯を食う

最後の料理は釜飯でした。二人分のご飯が小さなお釜に入って
出てきました。ライバルと半分こして食べました。

これでライバルであるとともに、同じ釜の飯を食った仲間とも
なった訳です。

しかし私は仲間であるのもいいけれども、互いの人間的な成長を
競い合い、認めることのできるライバルでありたい、そう思います。