## 似ているようで違いますよね

昔の友だちや同僚との再会。

– 「懐しい〜」
– 「久しぶり〜」

同じようで違いますよね。「懐しい」はその人の記憶から
なくなっちゃったものと出会ったときに言うことだと思います。

「久しぶり」はその人の記憶にあって、そしてその人の消息は
知らなくても、またその人と昔と変わらずに同じ関係でいられる
ような状態ですね。

私は「久しぶり」派です。たとえ10年会ってなくて、連絡を
取っていなくても、その人が記憶にあれば、また以前に会った
時からの続きのように話をすることができる、と思います。

最近は記憶になくても「久しぶり」と言ったりしますが。

まあこの「久しぶり」感が好きなんですよね。たまたま知り合った
というだけの関係でも、その人はその人で日々変化している訳です。
いろいろな事情で会えなくても、それはその人を忘れたいと
思っているのではなくて、地球のどこかで、同じように
年を取りながら生きているのでしょうから、また偶然会うことが
あるでしょう。

会ったら「久しぶり〜」で始めつつ、まだ生きていることを
喜びつつ、昔と変わらずその後の変化を話したりするのが楽しい
ところです。

ところで死んでしまった人には「久しぶり〜」と言うのでしょうか。
死ぬということはこの世界から早めに退場してしまったということ
ですから、遺体と対面したときには「久しぶり。でも死んじゃったね」
ということになるのかもしれません。でも風の噂で聞いたときには
「懐しい〜。でも死んじゃったね」ということになるのかもしれません。
この辺がちょっと矛盾しているところです。

「懐しい」というのは押入の隅から子供のころ遊んでいた
人形が出てきた時に使うのが適しているように思います。