私が生まれ育った戸塚(横浜市)というところは東海道
五十三次に出てくる宿場町です。知名度もなく、
田舎ではあるのですが、近年箱根駅伝の中継所として
知られるようになりました。

戸塚は古くからの商店が多く、いろいろな個人商店がありました。
もちろん銭湯はあるし、質屋もある、果物屋もありました。
その中に「せんべい屋」がありました。

せんべい屋というのはもちろん「せんべい」を売っている
お店なのですが、そこのせんべい屋のせんべいはおいしかったです。
品川(海苔を巻いたあられ)や名前はわからないけど、
ごまの入ったあられが私の好みでした。

どうしておいしいかというと、「水分が少なく、軟らかくない」からです。
今は亀田製菓や三幸製菓の寡占状態となっているせんべい、
あれはあれで悪くはないのですが、どうも水っぽい。ふやけた感じです。
やっぱりせんべい屋のせんべいに勝るものではありません。

近頃せんべい屋を見ないので、天神橋筋六丁目商店街に行ったときに
調べてみました。半分ほど歩いたのですが、せんべい屋が見つから
ない。お茶屋はあるんですけどね。

ということで「せんべい屋」というのは昭和の語彙になって
しまったようです。